【書評】「プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本」はPMやる人必見です!!
こんにちは、AWS事業本部マイグレーショングループ プロジェクトマネージャーの松浦です。
「プロジェクトマネージャーとしてもっと強くなりたいぜ」と日々思っている次第です。 そんな時、こんな素敵な本を目にしたので読んでみました!結論、素晴らしかったので感想です。
書籍情報
- タイトル : プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本 交渉・タスクマネジメント・計画立案から見積り・契約・要件定義・設計・テスト・保守改善まで
- 著者 : 橋本 将功
- 出版社 : 翔泳社
- 出版日 : 2022/11/08
- 出版社の書籍情報リンク
目次
- 序章 プロジェクトマネジメントのスキルの全体像
- 第1章 プロジェクトとはなにか―基本的な知識と考え方をおさえよう
- 第2章 交渉―適切なパートナーシップを築こう
- 第3章 タスクマネジメント―チームでパスワークをしよう
- 第4章 プロジェクト計画―目標や進め方を決めよう
- 第5章 見積り―必要な費用とスケジュールを構想しよう
- 第6章 契約―不利な条件を回避しよう
- 第7章 要件定義―やるべきことを決めよう
- 第8章 デザイン―顧客が本当に必要だったものを目指そう
- 第9章 設計―専門家に渡すバトンをつくろう
- 第10章 テスト―事業リスクを最小限におさえよう
- 第11章 リリース―石橋を叩いて渡ろう
- 第12章 保守改善―事業の成功につなげよう
感想
プロジェクトマネジメントの基本がわかりやすく、体系立てて学べる本でした。
PMのスキルって「背中を見て学べ!」的に、先輩から指摘を受けつつ、いろいろな案件を経験することで学んでいる方は多いと思います。 しかし、そのような場合どうしても知識は偏りがちです。
またPMPといった資格もありますが、ボリュームが多くPM初心者がいきなり学ぶにはハードルが高いように思います。
この本では目次の通りに基本的な内容を押さえており、かつ著者の実際の経験を踏まえながら「こういった時はこのようなやり方があるよ」などアドバイスも具体的で納得のいくものが多かったです。
今まで様々な案件を経験してきましたが「もっと早くこの本が欲しかった!」と強く思いました!!
詳細はぜひ読んでいただければと思いますが、読んでいて印象に残った箇所をピックアップしてみます。
プロジェクトマネージャーは交渉の矢面に立たなければ信頼されない
まず2章に「交渉」が来るのがすごいですよね。
PMは立場上交渉の場に立つことは多いと思います。チームで動く中で振る舞いは常に顧客やメンバーに見られていると思います。この言葉は深く刺さりました。
QCDの優先順位をプロジェクト計画段階で確認、合意する
「なるほど、こうやればよかったのか」と思いました。プロジェクトにおいてQCDはトレードオフな関係性です。ただプロジェクトが佳境に入った時に「納期を優先するなら品質落ちるし、コストかかるのはしょうがないよね!?」と真正面からお客さまに言えるケースはほぼないと思います。笑
それを避ける意味でも計画段階からお客様と会話してイメージを擦り合わせておくのは今後もぜひ意識したいな、と思いました。
ビジネスの現実とプロジェクトの現実をすり合わせていく
見積りの章で出てくる言葉です。「そう、そうなんだよ!!」と首を縦に100回くらい動かしました。
そうなんですよね、プロジェクトの目的は単にシステムを作ることだけではありません。その先に実現したいビジネス要件があるはずなんです。
しかし、実際にプロジェクトを進めると「そもそも何でやるんだっけ?」と言うことが抜けがちだったりします。特に見積りが高くコストダウンを求められるケースで「ここ省けるんじゃない?こんなにいらないんじゃない?」などの議論が発生することはあると思いますが「え、最初に言ってた目的は一体何だったの?」となってしまうことってあると思います。
また受注者側においても、こちらの希望だけでなく「そもそも顧客がやりたいことを意識しようぜ」を忘れないためにも注意すべき言葉だと思いました。
結論
「PM目指す人は読んで損ないぜ!!」という感想です。 これからも何かあったときに読み返してもっと強くなりたいな、と思いました。
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最後に宣伝させてください!
「クラスメソッドってAWSコンサルのイメージ」という方は多いと思います。
でもPM職も募集してるんですよ! 興味がある方、ぜひご応募ください!
募集要項
1/31の中途向け会社説明会でもお話しさせていただきます。
興味ある方、ぜひ聴いていただけたら嬉しいな、なんて思います。
このブログがどなたかの助けになれば幸いです。 AWS事業本部の松浦がお送りしました。